雨漏り修理相談室 柳本産業のマキです!
新築で建てたマイホームも、築後10年を超えて来ると途端に高まってくるのが雨漏りのリスク。実際、屋根屋として仕事をしていると、想像以上に相談が多いのが「雨漏り」の話です。
放置するのは建物の寿命を縮めてしまうため絶対にNGですが、
・そもそも雨漏りはなぜ起きるのか
・どうやって対策したらいいのか
ということを知らない方も多いはず。
新築でも修繕でも、持ち家でも賃貸でも、木造でも鉄骨でも、戸建でもアパートでも、雨漏りはすべての方に関わる問題です。
原因をきちんと理解して、必要があれば対策しておきましょう!
\ 屋根の点検や雨漏り修繕でお急ぎの方へ /
浜松雨漏り対策室は、明治23年創業の浜松の屋根屋です。地域に根差した会社として、雨漏り点検や修繕、対策工事なども実施しています。お困りの方はお気軽にご相談ください!
そもそも雨漏りってなんで起きるの?
まず、雨漏りの「原理」についてお伝えしますね。雨漏りが起きる条件は
① 雨水が通り抜ける孔(あな)が存在すること
② 孔の周りに雨水が存在すること
③ 孔を通じて雨水が移動するための力が働くこと
この3つの条件がすべて重なること、です。(引用:『雨仕舞のしくみ -基本と応用- 』石川廣三)
当然でしょ? って思われるかもしれませんが、逆にいえば、この3つの事柄にしっかり対処すれば雨漏りはしないということ。細かく見ていきましょう。
まず「① 雨水が通り抜ける孔」について。孔が発生する原因は3つです。
一つは「老朽化」。劣化による孔の発生はかなり多いです。
日本の住まいは定期点検や定期メンテナンスという考えが浸透していないので、みなさんわりと放置しちゃうんですよね…
でも、劣化しない完璧な素材はありません。
外壁塗装も紫外線や雨風が当たれば徐々にひび割れていきますし、屋根は常に強い日射に当たり続けているのでもっと過酷です。夏は80度くらいになると言われていますからね。
そりゃ劣化するよね…、という感じでしょうか。
二つ目は「設計や施工の不備」。これも意外と多いです。
屋根の傾斜が適切でなかったり、水が貯まりやすい場所ができてしまったり。新築直後には問題がなくても、劣化しやすい作り方をしちゃっているという面では一つ目の老朽化にも関連するものです。
設計が悪い場合もありますし、施工が悪い場合もありますが、いずれにしても作り手側の問題ということですね。
三つ目は「外部からのダメージ」です。
台風や暴風雨などの自然災害はもちろん、野球やゴルフボールが飛んできたりするケースもありますよね。
鳥のフンなども、酸性なので屋根材との相性はあまりよいとは言えません。劣化を早める要因となります。
あとは、意外と盲点なのが落ち葉や埃(ほこり)です。屋根の上や外壁の継ぎ目などに堆積したものを放置すると、その部分に湿気が溜まり劣化を加速させてしまいます。
下の写真などが分かりやすいのですが、屋根の、落葉樹の枝がかかっている部分だけ明らかに劣化していますよね。
手前が、樹木がかかっている部分。落ち葉が原因と思われる劣化です。
次の「② 孔の周りに雨水が存在すること」というのは、屋根面に関しては当然そうなります。雨を受けて建物を守るためにあるのが屋根ですから。
でも例えば屋根から軒をきちんと出せば、外壁には雨がかからなくなりますよね? 例え外壁に雨水を通してしまうだけの孔があっても、軒が出ている分だけ、雨漏りのリスクは少なくなります。
ちなみに、雨水が孔の近くに発生してしまう事象を「雨がかり」と言いますが、そのパターンも大きく分けて三つ。
・直接降りかかる雨水
・表面を伝いやってくる雨水
・地面や屋根面から跳ね返る雨水
これらに気をつけなければいけません。
さて、「③ 雨水が移動するための力が働く」。これはちょっと中学校時代の理科の授業を思い出してもらいたいです。
“毛細管現象”ってありましたよね? ティッシュを水にひたすと、上のほうに染みてくるアレです。
そう、時により、雨水は下から上に移動することもあるんです。あるいは台風の際には横殴りの風のせいで雨漏りが水平移動したりすることもありますし、普段は水が入らない窓周りから風圧で雨水が侵入してくる可能性だってあります。
雨水が移動するための力というのは、これは物理のお話なんですね。
そういう水の性質を知らずに建築している場合、結果的に雨漏りや水濡れのしやすい家になってしまっている可能性があります。
雨漏りを防ぐ「3つの対策」
①定期点検しましょう!!
対策として最も重要なのはコレです。
先述しましたが、日本の家は定期点検やメンテナンスをしなさ過ぎです。これじゃ、どれだけかっこいい家にしても、愛着の湧く歴史ある住まいでも、長く使うことができません。
室内の水の染みがなくとも雨漏りしているケースも全然ありますし、雨漏りは放置すればするほど劣化も進み、後戻りができなくなります。
人のからだと一緒です。
定期健診でなるべく早い段階で悪いところを見つけて、悪くなっているところは早めに直す。そういう心構えでいきましょう。
②耐久性の高い材料を使いましょう
当然定期点検はすべきですが、できることなら、そんなに頻繁にメンテナンスせずに済む材料のほうがいいですよね。
屋根や外壁の工事は、足場を掛ける必要があったり、コストが嵩張りやすいです。初期費用が多少高くても、後々のメンテナンス頻度が少ない高耐久な材料にしたほうが、結果的に雨漏りリスクも減っておトクになることがほとんどです。
新築の場合はもちろん、屋根の葺き替えや外壁、内装でも同様ですね。
③信頼できる業者さんに任せましょう
材料の選定も含め、設計や施工、修繕には、雨漏りに関する深い知識と技術が必要です。
新築の業者さんも、修繕の業者さんも、雨漏り対策に関しては素人同然というケースもあります。「雨漏りしづらい施工にしてもらえるか?」ということを、事前に聞いてみるのがよいと思いますよ!
業者さん選びについては、以下の記事で詳しくご説明しています。参考にしてください!
今回は雨漏りの原理と対策についてお伝えしました。初頭でもお伝えしましたが、雨漏りの原理については『雨仕舞のしくみ -基本と応用- 』(石川廣三さん著)から引用させていただいています。
この本、雨漏り診断士の試験の参考書籍にもなっているもので、マニアックですがかなり面白いです。よかったら読んでみてくださいね!
いずれにしても、古い建物ばかりでなく、築後10年程度の建物は壁面の再塗装や防水メンテナンスが必要になってきたりしますから、定期的に点検するようにしましょう〜!
ちなみに、浜松雨漏り修理相談室を運営している柳本産業は、浜松で明治23年創業の屋根屋。屋根工事においては地域で最古参のプロフェッショナルです。心配ごとがあればなんでもご相談くださいね!
浜松雨漏り対策室が あなたの家の屋根を守ります
「浜松雨漏り対策室」を運営する柳本産業は、浜松地域で創業130年の歴史を持つ「地域密着の屋根屋」です!
「人と暮らしを守る屋根」を合言葉に、浜松市を中心として屋根工事や外壁工事・内装リフォーム等を行っています。もしあなたのお住まいがすでに雨漏りしていたり、劣化が目立つようになって雨漏り等の不安がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
\ 私たちが選ばれている理由 /
・明治23年から積み重ねてきた経験と技術!
・全日本瓦工事業連盟に加盟の優良企業!
・かわらぶき技能士・瓦屋根工事技士など在籍
・長い歴史で培った信頼の業者さんネットワーク
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